【ロシア黒海艦隊司令官】新たな映像で会議に出席? 顔認識システムで独自検証
ウクライナが死亡したと主張していたロシアの司令官について、ロシア側が新たな映像を公開しました。映像では、司令官がオンライン会議に出席しているように見えます。日本テレビが開発した顔認識システムで検証してみました。
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今、世界のメディアがロシア黒海艦隊のビクトル・ソコロフ司令官に注目しています。海軍の主力部隊のトップとして、ウクライナ侵攻でも重要な任務を担っていますが、彼は生きているのか死亡したのか、その生死が注目されているのです。
きっかけとなったのは、22日にクリミア半島のセバストポリで、ウクライナ軍が行ったミサイル攻撃です。黒煙があがっているのは、ロシア黒海艦隊の司令部です。ウクライナ軍は、SNSに「黒海艦隊司令官を含む34人が死亡した」と投稿しました。
「司令官を含む」つまり、ソコロフ司令官も死亡したと発表したのです。この直後、ロシア側は否定も肯定もしない形でしたが、物議を醸すきっかけとなったのが、ミサイル攻撃後の26日にロシア国防省が公開した、軍の司令官などが参加している会議の映像です。
会議場のモニターの中にソコロフ司令官とみられる人物が映っているのです。服の胸元には「ソコロフ」と書かれています。約8分の映像で、姿を確認できるのは6回。めがねをかけている時とかけていない時があります。
イギリスのBBCは、顔認識ソフトにかけた結果、ソコロフ司令官と同一人物だったと報じています。
「news every.」も検証してみました。使用するのは、日本テレビが開発した顔認識システム。その精度は、幼少期の顔と成人した顔の同一性をとることができるほどです。
まずは、ソコロフ司令官の顔を登録。そして、会議の映像を流しながら、ソコロフ司令官が映っているのかどうかを検証していきます。
システムの担当者
「映像に登録した人物が現れると、パーセンテージが表示されます」
80%以上の数値が表示されれば、ほぼ同一人物という判定になります。
システムの担当者
「94.5%という数字が出ていますけど、同一人物だという判定をしています」
めがねをかけていない時は、ソコロフ司令官と同一人物の可能性が高いという判定になりました。ただ、めがねをかけている時は、別人の可能性が高いという判定になりました。
システムの担当者
「17.2%となっていて、似ているところがあるけど別人だという判定になっています」
めがねがあるかないかは、精度には関係ありません。
つまり、