ウクライナ軍の新総司令官シルスキー氏とは?首都キーウ防衛の立役者
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日木曜、ヴァレリー・ザルジニー軍総司令官の更迭を発表、後任にシルスキー陸軍司令官を充てる事を明らかにしました。新司令官のシルスキー氏とはどういった人物なのでしょう。
反攻作戦が膠着するゼレンスキー大統領は軍総司令官の更迭という手段に踏み切りました。ザルジニー軍総司令官は2021年7月にゼレンスキー大統領から軍総司令官に任命され、ロシアによる侵攻後も欧米西側と連携を取りながら、二年間に渡って軍の陣頭指揮を執り、ロシア軍を撃退していた指揮官です。自ら前線に赴き、兵を鼓舞するなど兵士からの信頼は高いとされています。それは国民においてもであり、最近のデータでは国民の88%がザルジニーを支持しており、これは62%だったゼレンスキー氏よりも高い支持率です。しかし、その支持に反して、昨年6月に始まった反攻作戦は膠着状態にあり、東部戦線では押されつつあるなど、ザルジニー総司令官は最近、西側支援国を満足させる戦果を挙げられていません。
それもあってか、ここにきて意見の相違など、ゼレンスキー氏とザルジニー氏との間で確執が生じていると噂されており、今回の解任劇となりました。そして、次の軍総司令官として任命されたのが、シルスキー陸軍司令官です。
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