ウクライナのキーウでEU外相会合 結束をアピール(2023年10月3日)

 EU(ヨーロッパ連合)の外相会合がウクライナで初めて開かれて追加支援などについて協議が行われました。侵攻が長期化するなか、支援継続や結束をアピールする狙いがあるとみられます。  2日、ウクライナの首都キーウにEUの27加盟国の外相らが集まり、EU域外で初めて外相会合を開催しました。  ゼレンスキー大統領は「この会合はウクライナとの連帯の表明であるだけでなく、我々のヨーロッパを強くする新たな一歩だ」と演説しました。  また、アメリカの政府機関の閉鎖を回避するための「つなぎ予算」の中にウクライナ支援が盛り込まれなかったことなどを受けて防衛支援の重要性を訴えました。  また、ウクライナが目指すEU加盟についても年内に交渉を始めるよう求めました。  会合後、EUの外相にあたるボレル外交安全保障上級代表は今回の会合は「ロシアへの強いシグナルだ」と成果を強調しました。  ボレル氏は、日本円で約7870億円を上限とする新たな追加支援の枠組みや、数カ月以内に戦闘機パイロットを含むウクライナ兵4万人の訓練を行う計画などを明らかにしました。  また、ウクライナのEU加盟に向けた協議を進める考えも示しました。  一方、ウクライナ産穀物の輸出入問題を抱えるポーランドとハンガリーは今回の会合に外相を派遣しませんでした。  また、スロバキアでは先月30日に行われた総選挙でウクライナへの軍事支援停止を主張するロシア寄りの政党が第1党の座を確実にしていて、EUの結束への影響が懸念されています。 [テレ朝news]
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