まるでウニみたいな球状歯車【ロボットダイジェスト】

産業用ロボット専門ウェブマガジン「robot digest(ロボットダイジェスト)」取材動画  2022年12月の展示会で山形大学の多田隈理一郎准教授の研究室は、2021年にインターネットなどでも話題になった「球状歯車」を出展した。従来は樹脂製の物だけだったが、今回はアルミニウム製の歯車も初披露した。  表面に無数の凹凸を持つ球体が歯車となるため、回転3自由度を持ち、全方向に回転できる。これに、モーターと特殊形状の歯車を組み合わせて、アクチュエーターとして機能させる。  ドローンに搭載したカメラの撮影方向の位置決めなど、具体的な用途も出てきている。しかし、「中空にして必要な時だけ出てくる簡単なアーム式アクチュエーターを内蔵すれば、内視鏡の先端をもっと小型にできる。中空ならば中に液体を入れて撹拌(かくはん)する用途もありえる。可能性はまだまだ未知数」と、多田隈准教授は話す。  そんな中で、樹脂製では強度面に不安があるとの意見もあり、今回は初めてアルミ製の球状歯車も展示した。複雑形状も加工できる5軸マシニングセンタを使い切削加工した。球状歯車だけではなく、それを受ける特殊形状の歯車も製作した。 取材記事はこちらから→
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