アサンジ被告 米への身柄引き渡しをめぐる公聴会を前に家族が会見(2024年2月16日)

 イギリスで拘束されている内部告発サイト「ウィキリークス」の創始者ジュリアン・アサンジ被告の家族が会見し、悲痛な思いを訴えました。来週、アメリカに身柄を引き渡すかどうかを巡り、公聴会が開かれます。 アサンジ被告の妻 ステラさん 「夫にはもう時間の余裕がありません。すでに5年間も厳重に警備された刑務所で過ごしています」  アサンジ被告は2010年、アメリカのイラク戦争などに関する機密資料を内部告発サイト「ウィキリークス」を通じて公表しました。  アメリカ司法省は、アサンジ被告が政府のコンピューターにアクセスするためのパスワードを不正に入手したなどとして起訴し、身柄を拘束したイギリス側に引き渡しを求めています。 アサンジ被告の妻 ステラさん 「(夫の身柄が引き渡されれば)もう2度と会えないと思うほど、遠くて深い穴に入れられてしまうでしょう」  15日に会見したアサンジ被告の妻・ステラさんらは、引き渡しによってアサンジ被告の命や健康状態に危険が生じると懸念を示し、すべて有罪となれば175年の禁固刑を科される恐れがあるとしています。  イギリスの裁判所は2021年にアサンジ被告の引き渡しを認める決定を下しましたが、今月20日から2日間、公聴会を開いて追加の裁判が必要かどうか検討する予定です。  アサンジ被告の支援者らは「公聴会がアメリカへの引き渡しを阻止する最後の機会かもしれない」と指摘しています。 [テレ朝news]
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