お囃子塾 第11話 立回り Kabuki Series #11 TACHIMAWARI, Fighting Sounds
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立ち回り 歌舞伎囃子の時代物に扱われる音6回シリーズの第二回目。将門を用いて紹介しています。 忍術とか蝦蟇とか現れて面白いです!
TACHIMAWARI, Fighting Sounds by Hayashi are introduced through Kabuki dance drama, Masakado
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お囃子塾第11話は立回りの音です。Kabuki Series #11 TACHIMAWARI, Fighting Sounds
時代劇というとチャンバラがつきものですが、前回の「合戦の遠寄せ」に続き、時代物6回シリーズの第2回目です。
立回りとは敵と味方に分かれて戦う時に、洗練された型を組み合わせ、それをお芝居や舞踊の流れの中で見せていく演出のことをいいます。立回りの型はおよそ二百種類位あると言われています。大勢の人に取り囲まれた主人公が、刀でスカッと切り、襲いかかってきた人たちがトンボを切ります。宙返りをして「やられました」という表現をするのです。それと同時にお囃子が見事にその動きを音で演出しています。
能には悪霊や鬼などが現れ、普段は大皮と小鼓が演奏しているところに、太鼓が入り、能管という笛が入って高らかに場面を高揚させるという技術があります。歌舞伎ではそれをまたひとまわり発展させています。今回は能囃子をルーツに歌舞伎用にアレンジされた「早笛」という立回りのリズムの型を「将門」という舞踊劇を例に取ってご紹介します。「将門」では他のリズムとか、一つの型としてだけでなく、大太鼓が雰囲気を読み取ってアドリブで入れていく音も沢山入ってい、それ以外にも様々な立ち回りとその音をご紹介しています。
将門という曲では、人同士の戦いの末に最後は滝夜叉姫が忍術を使い、巨大ガマガエルが出てきて、最後は古い御所が崩れ落ちるという、ドラマチックな物語です。血生臭い戦いの様子が実に美しく表現されてしまうこの歌舞伎の様式美には驚くべきものがあります。
将門の物語を最初からご説明します。
正式名は「忍夜恋曲者ー将門」です。
将門というタイトルであってもこれは将門自身の物語ではなく、37歳の若さで討ち死にした
将門の娘、滝夜叉姫の物語です。
滝夜叉姫は妖艶な傾城、如月の姿になって古御所に現れます。
同時に将門の乱を平定した源頼信の家来、大宅太郎光圀も同じ場所に現れます。
光圀は妖怪の出ると言われる古御所にその残党退治を命じられてきたのです。
傾城の姿になった滝夜叉姫は、色仕掛けで光圀を味方に取り込んで、天下を狙おうとします。
ところが、途中滝夜叉姫であることが見破られると、滝夜叉姫は忍術を使い、舞台には巨大なガマガエルが現れます。
物語はガ