プーチン大統領の意向に反対した大司祭が心臓発作で入院(2023年6月1日)

 ロシアのプーチン大統領の意向に反したロシア正教会の大司祭が入院したと報じられています。  ロシア正教会の美術品や修復の専門家会議の代表を務めていたカリーニン大司祭が心臓発作で入院したと国営ロシア通信が先月30日に報じました。  カリーニン大司祭はその3日前、礼拝に用いられる聖像「イコン」を美術館から持ち出すプーチン大統領の決定に反対し、職責を解かれていました。  プーチン大統領は5月15日、ロシアでもっとも有名なイコンの一つ、アンドレイ・ルブリョフの「聖三位一体」を現在、保管されているトレチャコフ美術館から救世主キリスト大聖堂に移す決定をしました。  これに対し、美術品の専門家らはトレチャコフ美術館では温度や湿度などが厳重に管理された状態で保管されていて、移動すべきではないなどと反対しました。  美術品の管理などを担当する立場にあるカリーニン氏もイコンが劣化するため、反対の立場を表明しましたが、直後の5月27日、ロシア正教会はカリーニン氏の解任を発表しました。  カリーニン氏は当時タス通信の取材に対して、「私は間違いを犯したようだ」とコメントしていました。 [テレ朝news]
Back to Top