ロシア・ダゲスタン共和国の空港襲撃 当局は「ウクライナ主導」と主張 20人以上負傷(2023年10月30日)

 ロシア南部ダゲスタン共和国での反ユダヤ主義を掲げたイスラム教徒らによる空港襲撃について、地元当局はウクライナが主導したと主張し、捜査を開始しました。  タス通信によりますと、ダゲスタン当局は30日、空港への襲撃を呼び掛けたテレグラムチャンネル「ダゲスタンの朝」はウクライナ側が管理しているものだとして、捜査を開始したということです。  「ダゲスタンの朝」は29日、「招かれざる客が来る。目的地を変えさせろ」などと、イスラエルから到着する旅客機の到着時刻を周知し、空港に集まるよう呼び掛けました。  呼応した大勢のイスラム教徒らが空港になだれ込み、ユダヤ人の捜索を始めて空港が閉鎖されました。  ダゲスタン当局によりますと、空港襲撃で少なくとも20人が負傷したということです。  航空当局は31日未明に空港の運用を再開すると発表しました。  「ダゲスタンの朝」は11月2日にも大規模なデモを呼び掛けていて、情勢はさらに不安定化する可能性があります。  テレグラムチャンネル「ダゲスタンの朝」は去年9月にプーチン大統領が部分的な動員令を宣言した際にもデモを呼び掛け、ロシア国内で最も規模の大きいデモに発展しました。  独立系メディア「ソタ」によりますと、ロシアの元国会議員で今はウクライナ側で活動しているイリヤ・ポノマレフ氏が以前、このチャンネルに資金を提供していると自ら証言していたということです。  ポノマレフ氏は29日、声明を発表し、過去にダゲスタンのイスラム主義者のグループと連携して部分的動員を止めようとしたが、その後はチャンネルとの関係はないと主張しました。  ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアの国営テレビや当局が反ユダヤ主義をはじめとする他民族への憎悪をあおってきた結果だと批判しました。 [テレ朝news]
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