Thyroidectomy with medial retropharyngeal lymph node resection in a dog: paramedian approach

右甲状腺および右内側咽頭後リンパ節切除:傍正中切開 through modified ventral approach 動物種: 犬  品種: パピヨン 年齢: 13歳 性別:避妊メス   体重: 仰臥位に保定し、頸部皮膚を広範囲に毛刈りして常法通りに消毒。頚部右側傍正中をモノポーラにて皮膚切開。広頸筋を切開し、胸骨頭筋と胸骨舌骨筋の筋間を切開して腫瘤を露出(Cechner, 1980; Shores, 2007)。右甲状腺腫瘤と腫大した右内側咽頭後リンパ節を視認し、それぞれ胸骨頭筋、胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋からモノポーラやバイポーラを用いて剥離。リングリトラクターにて視野を確保。右内側咽頭後リンパ節をバイポーラにて摘出。総頸動脈と並走する迷走神経および気管の脇を並走する反回喉頭神経を確保し、これらを温存しながら腫瘤を剥離。甲状腺に分布する前・中・後甲状腺動静脈はバイポーラあるいはサンダービートにて封止離断して、腫瘤を切除した。滅菌生理食塩水にて洗浄しながら出血の有無を確認し、局所浸潤麻酔としてロピバカインを散布した。皮下組織を4-0ポリジオキサノン・モノフィラメント糸にて単純連続縫合し、皮膚を4-0ナイロン・モノフィラメント糸にて単純連続かがり縫合にて閉鎖し、終了とした。 病理組織診断 右甲状腺:甲状腺髄様癌 C-cell carcinoma 右内側咽頭後リンパ節:転移性病変形成 Cechner PE. Ventral cervical disc fenestration in the dog: a modified technique. J Am Anim Hosp Assoc. 1980;16(5):647-650. Shores A, Tepper LC. A modified ventral approach to the atlantoaxial junction in the dog. Vet Surg. 2007;36(8):765-770.
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